2022/1/16

転職の面接で準備すべきこと

転職の面接

 抜群の経歴や資格を持っていて、先方から三顧の礼をもって迎え入れられるような場合を除き、転職が成功するかどうか、一番の決め手となるのは面接であるのは間違いない。

 そう考えると、ただでさえ緊張してしまう面接にますます固くなり、本来の自分を出せず失敗してしまうこともあるだろう。それを防ぐには、どのような受け答えをすべきか、あらかじめしっかりと準備をしておくことが大切となる。では、どのような準備をしておけばよいのだろうか。

 人材サービスのエン・ジャパン社が1月7日に発表した「面接」実態調査結果によると、面接準備でやっておくべきこと(複数回答)のトップ3は以下の通りであった。

・想定される質問への回答内容の準備(69%)

・自分が質問したい内容の準備(63%)
・企業のホームページの確認(60%)

 面接経験者の回答なので、これらの準備をして成功した人はもちろん、逆に準備不足で失敗した人の声も多く含まれているに違いない。

 ちなみに、同調査で、面接で聞かれてもうまく回答できなかった質問の第1位は、「何か質問はありますか?」という「逆質問」である。「特にないです」と答えると、熱意が低いように受け止められるということだろう。といって苦し紛れに的外れの質問をすると、それまで保ってきた「デキル人」のイメージが一気に崩れてしまう危険がある。ただ、あえてちょっとピントのずれたソフトな質問をして、場を和ませるという手もある。できる限り多くの質問を準備しておき、話の流れに応じて出すことが求められる。

 これらは実のところ、転職の面接だけではなく、営業活動等で初めて顧客に接した際にも使える内容だ。筆者も実践しているが、「企業のホームページの確認」により、主な事業内容、年商や利益などの数値はしっかり把握しておくべきだろう。

「逆質問」に関して、知り合いのコンサルタントは、初めて訪問するとき、HPや有価証券報告書を眺めて具体的な質問を1つだけ用意しておくという。そして、たとえば、「近年、医療事業の海外展開を進めているようですが、特に中東では急成長しているのはなぜでしょうか?」と踏み込んだ質問をする。そうすると、相手に「この人はしっかり見ているな」と思われ、心証がよくなるという(もっとも、それしか知らないのだが)。

 何事もそうだが、転職面接に関しても準備が大切ということだ。きちんと準備をしておけば、落ち着いて臨めるはずである。これが最大の効果といえるかもしれない。            

 


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