2026/3/8

つながらない権利実行チェックリスト

 前回、つながらない権利を制度化するにあたり、経営者を含む管理職の行動がカギになることを指摘した。管理職からの勤務時間外の業務連絡には部下も従わざるを得ず、影響が大きいことや、管理職からまず範を垂れる必要があるからだ。今回は、その運用ポイントをチェックリスト形式で示したい。項目は以下の7つである。

① 本当に今、連絡が必要か 

□ 翌営業日では支障があるのか
□ 「念のため」「思いつき」での連絡ではないか
□ 計画・指示不足を時間外連絡で補おうとしていないか

原則、1つでも該当する場合は翌営業日に連絡する。

② 「緊急」に該当するか

□ 事故・障害・安全確保に関わる内容である
□ 顧客対応上、即時判断が不可欠である
□ 放置すると重大な損失・混乱が発生する

上記に該当しない場合は勤務時間外の連絡は行わない。

③ 連絡方法は適切か

□ 即時返信を前提としていないか
□ 「明日でOK」「返信不要」等を明記したか
□ CC・全体送信等で不必要な人に心理的拘束を与えてないか

④ 送信タイミングへの配慮

□ 予約送信が可能な内容ではないか
□ 深夜・早朝の送信になっていないか
□ 同じ内容を勤務時間内に送れないか

⑤ 部下の負担への配慮

□ 特定の社員に時間外対応が集中していないか
□ 育児・介護等の事情を考慮しているか
□ 対応した場合の休息確保を意識しているか

⑥ 労働時間管理の確認

□ 対応が実作業となる可能性はないか
□ 作業指示になっていないか
□ 対応が発生した場合、申告可能な状態か

⑦ マネジメント自己点検

□ 「すぐ返信する人」を高く評価していないか
□ 自分の働き方を部下に暗黙のうちに求めていないか
□ 時間外連絡が常態化していないか

 そもそも、勤務時間外に連絡しなくても業務が回る状態をつくっておくことが、管理職には求められる。勤務時間外の連絡は例外中の例外であることを管理職は自覚するとともに、職場全体として共通認識とするのが理想である。         

 


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