2022/1/30
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男性育休取得の壁は上司? |
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育児介護休業法の改正で産後パパ育休が創設されるなど、男性の育児休業取得促進に向けた環境整備が進んでいる。
①②を賛成、③④を反対とすると、取得期間が長くなるにつれ、賛成の割合が減っていることがわかる。 それにしても、1日であっても男性は育休は取るべきでないと考える上司が8%いることも驚きである。おそらく、そのような上司の下では、育休だけでなく年次有給休暇も取りづらいのだろうなと推測する。 回答から、1ヶ月以内であれば賛成が7割を占めるが、1ヶ月を超えると5割強となり、上司の視線が厳しくなるという印象である。どうやら1ヶ月というのが分岐点といえそうだ。 実際、男女の取得日数を見ても、8ヶ月以上は男性3.1%に対し女性80.6%、1ヶ月未満は男性81.0%に対し女性0.9%と、男女でほとんど逆の数値となっている(平成30年度雇用均等基本調査)。男性は取っても1ヶ月というのが実態である。 長期取得に消極的な管理職の中には、部下の昇給や昇格を心配してという人もいるだろう。ただ、ブランクが生じることで、いったん昇給や昇格に遅れが生じるのは仕方が無い。重要なのはその遅れを取り戻せるかどうかで、長期の取得したことで、今後の昇格や昇給が見込めなくなる、端的にいえば出世レースから脱落してしまうような企業だと、男性の育休取得は進まない。となると、個々の管理職の問題というよりは会社の制度・仕組み・風土の問題であり、経営者の問題である。 男性の育休取得の壁を壊せるかどうかは、最終的には経営トップにかかっているといえるだろう。 にほんブログ村に参加しています。 |
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