2022/3/13

「じょぶたぐ」を試してみた

 厚生労働省の「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」が「job tag(じょぶたぐ)」としてリニューアルオープンした。ちなみに名称は公募で選んだとのこと。普通にカタカナ書きでよいと思うのだが、ひらがなの方が親しみやすいといった意図でもあるのだろうか。

 それはともかく、新サイトにはいくつかの機能が追加されており、その中に、ポータブルスキル(業種や職種が変わっても強みとして発揮できる持ち運び可能な能力)を活かせる職務を探索する「ポータブルスキル見える化ツール」がある。

 「ポータブルスキル」という言葉は、20年近く前に流行した「エンプロイアビリティ」と似ている。エンプロイアビリティとは、文字通り「雇用される能力」のことで、自社だけでなくどの企業にも通用する能力を意味する。当時の雇用環境から、自社での雇用を継続するためには、他社でも通用する能力が必要との意味合いが強かったが、上記のポータブルスキルは、転職のための能力いう意味合いのようである。さらに言うと、業種や職種が変わっても発揮できる強みなので、専門知識・スキルなどは含まないものである。

 具体的には、「仕事の仕方(対課題)」と「人との関わり方(対人)」の観点から、下記の9要素を設定している。

仕事の仕方:現状の把握、課題の設定、計画の立案、課題の遂行、状況への対応
人との関わり方:社内対応、社外対応、上司対応、部下マネジメント

 これらの要素について、自分で点数を付けていくことで、適職が判定される仕組みとなっている。

 この「ポータブルスキル見える化ツール」は、「特に、ミドルシニア層のホワイトカラー職種の方がキャリアチェンジ、キャリア形成を進める際にご使用いただくことを想定」しているとのことだ。筆者にもマッチしているようなので試してみた。

 結論から言うと、自分が向いている職業を結構正確に探索していると感じる。

 筆者が「スキルを活かせる職務」として示されたのは、総務、情報システム、生産管理プランニング、生産管理オペレーションである。

 それぞれにつき、具体的な職務を示しており、たとえば、総務では、総務課長、人事課長、社会保険労務士、人事コンサルタント、中小企業診断士などで、まさに今の職業となっている。念のために言うと、事前に現職や保有資格などの入力はない。

 また、「スキルを活かせる職務」と「自己のスキル」の特徴をそれぞれチャートで表示している。2つの重なりが大きいほど、より強みを活かせる職務ということだ。筆者の場合は生産管理プランニングであった。実務経験も知識もほとんどないが、確かに向いていそうな気はする。

 どのような論理で適職を導き出しているのか不明だが、もしかしてAIでも使っているのだろうか。少なくとも筆者にはそれなりに納得できる判定だった。

「あなたのポータブルスキルとしての強みは○○」とズバリ指摘してもらえると、一層よいと思うが、ともあれ、一度試してみる価値のあるツールである。            

 


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