2022/3/27

2023年卒就活の現状

2023年卒就活の現状

 各種報道によれば、2023年新卒者の採用状況は前年に比べて活発のようである。その現状を3月10日に発表された「マイナビ 2023年卒大学生活動実態調査(3月1日)」で確認してみよう。

 まずは、2023年卒業予定の大学生・大学院生の3月1~3日時点での内々定率は15.1%(前年比5.1pt増)とのことである。企業説明会が解禁となったのが3月1日なので、一部企業では、それと同時に内々定を出していることがうかがえる。

 もっとも、大半の学生の本格的な活動はこれからだし、内々定者の多くも、より望ましい就職先を目指して活動を継続させるだろう。

 「就職先として企業を選ぶ際のポイント」として上位に挙げられたのは以下である。

「安定性がある」66.8%
「社風や働く社員が良い・良さそう」65.3%
「福利厚生が充実している」59.6%
「待遇面(給与、休日休暇制度含む)が良い」55.0%

 「技術力・商品企画力がある」は25.4%と少なく、どちらかといえば、企業の競争力よりも働く環境を重視しているといえそうだ。そして大企業のほうが、上記を満たす傾向が高いだろう。学生の大企業志向は強固である。

 ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)について「どのようなポイントをアピールできそうか」という質問には、

「アルバイト経験」59.9%
「学業・研究活動・ゼミ活動」54.7%

 が上位2つを占めている。一般に思い浮かぶ「サークル活動」(21.6%)や「部活動」(19.8%)はそれほど多くなく、やや意外な印象を受ける。

 一方でガクチカ(のエピソードとして)不足を感じているものとして、

「ボランティア活動」40.4%
「海外留学」36.9%
「インターンシップ・ワンデー仕事体験」36.1%

 などが上位に挙げられている。


 採用する企業の側からすると、多くの学生が「アルバイト経験」や「学業等」をアピールするわけで、たまには違う話も聞いてみたいと思うだろう。その意味でボランティア等の活動は稀少価値があり、それだけでアドバンテージを得られそうである。            

 


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