2023/5/21
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チャットGPTを試してみた |
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このところ新聞等で、生成AIの話題がない日はない。その代表格である米オープンAI社のチャットGPTは、人の質問に対してWEB上の大量のデータから回答を導き出し、自然な文章で答えてくれるというものだ。他にもプログラミングをしたり、詩や小説を書いたりしてくれるそうだが、ユーザーの一番の関心事はやはり質問回答機能だろう。筆者も遅まきながら試してみた。
内容は特に問題ない、というか適切だし、文章も自然である。本コラムにそのまま使えそうである。仕組みとしては、ウェブ上の記事から関係のある情報を集め、整理し、文章にまとめる、という手続きを瞬時にやってしまうということだ。恐るべき技術である。 ただ、質問によっては的外れの回答もあり、現状ではまだ弱点もあるようだ。たとえば、「労働協約とは?」に対する回答は以下のものである(下線は筆者)。
少なくとも日本の労働協約として、下線部は明らかな誤りである。労働協約は労働組合と使用者との間の取り決めであるし、また、労働組合法により法的な拘束力を有する。回答は、欧米など職種別の労働組合の考え方ではないかと思われる。 現状、大まかな総論的なことであればともかく、個別具体的な事項については誤りが見られるようだ。新聞で読んだが、岸田首相の出身大学も誤ったものが示されるという。 ただ、一般の人が読めばそういうものかと思うだろう。質問内容にもよるが、現状では、あくまで参考に留めておくのが無難といえそうだ。特に人事労務分野は、法律等で正誤がハッキリしやすいものが多いので、AIの回答を鵜呑みにしないよう心掛けるべきだろう。 もっとも、AIというのは自ら学習をする。極端な話だが、AIがこのコラムを読んで、労働協約の説明が間違っていたことを認識し、今後修正がなされるということがあるのかもしれない。それはそれで怖い気もするが。 にほんブログ村に参加しています。 |
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